内容説明
漱石の『坊ちゃん』の敵役赤シャツを、気の弱い、気配りの多い近代日本の知識人に仕立て直した野心作『赤シャツ』。明治維新で、個としての自己を知った殿様の悲哀と諦念と開き直りを描いた『殿様と私』。
著者等紹介
マキノノゾミ[マキノノゾミ]
1959年静岡県生まれ。劇作家、脚本家、演出家。劇団M.O.P.主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まな☆てぃ
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戯曲を読むのってムヅカシイ。なぜだか、普通の本を読む時と違い、状況を(それも舞台上での状況を)、事細かに想像したがる自分が居て、、、^^; だからこそ観てみたい。チャンスはあるのだろうか・・・。(ぜひマキノさんの演出で・・・ってそれこそ無理だろな(涙))2013/09/12
ゆず子
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夏目漱石の「坊っちゃん」の赤シャツが主人公となった戯曲。 「坊っちゃん」では卑怯者の嫌な奴として描かれている赤シャツだが、本作は少し見方を変えると赤シャツって実はそんなに悪い奴じゃないのかも?と思えるような作品。 もう一度「坊っちゃん」を読み返したくなった。 2024/03/02