内容説明
“存在するということは知覚されないということである”―人間社会に遍在する痴愚から“真”の実態を逆照射する。オランダの哲人が世界に発信するエラスムスの遺訓。“哲学”が消滅に瀕している現代の「救世の書」。
目次
第1章 黒旗
第2章 失敗屋たちのクラブ
第3章 アクロバット飛行士ファロル
第4章 隠れ垣
第5章 地獄の馬鹿者たち
第6章 低能たちの系譜
第7章 立憲君主政体に内在する痴愚について
第8章 ダーウィン賞
著者等紹介
ボクセル,マタイス・ファン[ボクセル,マタイスファン][Boxsel,Matthijs van]
1957年生まれ。1980年から「痴愚百科」に取り組んでいる。アムステルダム在住
谷口伊兵衛[タニグチイヘイ]
1936年福井県生まれ。1963年東京大学修士(西洋古典学)課程単位取得。1970年京都大学大学院(伊語伊文学専攻)博士課程単位取得。1975年11月‐76年6月ローマ大学(イタリア政府給費)留学。1999年4月‐2000年3月ヨーロッパ、北アフリカ、中近東で研修。1992‐2006年立正大学文学部教授、2006年停年退職、同年4月より非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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