内容説明
抱腹絶倒の悲哀。第1回「鶴屋南北戯曲賞」受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゆき
20
殺意は覚えませんが、「ら抜き言葉」が嫌いです。中高年でも「ら抜き言葉」を使う方が見受けられる昨今。若い読み友様がこの本を教えてくださいました。ああ、ありがたや。日本の将来に希望が持てます。✖️食べれる◯食べられる、見れる✖️見られる◯、✖️出れない◯出られない。英語にはない男言葉と女言葉、尊敬語と謙譲語。戯曲仕立てで日本語の難しさを再確認させてくれます。時代と共に変化する言葉。初版は1998年。願わくば、私が存命中は「ら抜き言葉」がスタンダードになりませんように!2023/09/01
しろ
7
☆4 小説とか物語というより、現代の言葉の乱れについての提言、文句。それにしても改めてみると確かにひどい乱れ方だと思う。海老名さんたちの嘆きもわかる。活字でみるとまだ気が付きやすいし直しやすい気もするけど、会話の中でいざ正しくしようとすると難しいと思う。そういう僕も不安だ。諺や語句の意味が時流によって変化していくのには戸惑いがあるのだろう。もはや何が正しいのかわからない。使ってる言葉が正しい、伝わればそれでいい、と言ってしまえば簡単だが日本語の美しさが消えてしまうのは避けねばならない。2011/04/23
てら
5
いやぁ、面白かった。こういうのは戯曲というのかな?それはまた調べるとして、言葉遣い問題だけでこんな面白いお話が作れるのかと。このお話は日本語に関心がある人なら一度は通る「正しい日本語」「文化としての日本語」を気にしすぎることへの一つの回答になっている。言葉というものの本質を考えさせられるラストも良かった。2023/12/27
Sensyuraku
2
ら抜き言葉、酷い敬語、主語述語すら無い理解不能言語、方言など色々な言葉をテーマにした戯曲。タイトルは物騒だけどコメディ。理解不能なしゃべり方のエミュレート精度が高すぎて辛い。こういう小学生いるわ…ってなる。オススメ。2015/11/21
やす
2
日経ビジネスオンラインの紹介で読みました。敬語にまつわる誤用について、許容範囲がそれぞれに異なることから繰り広げられる会社コメディです。辺りに誰もいないことを確認した上で読むことをお勧めします。2011/03/13
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