内容説明
小説『バラの名前』『フーコーの振り子』のミリオンセラーで著名なウンベルト・エコは、本職の記号論の世界でも、長年にわたり革新的・生産的な論理を展開し、常に国際学界をリードしてきた。本書では、サンパウロ大学の講議録がもとになっているだけに、記号論・意味論・テクスト論が新しい観点から一般読者に判り易く提示されている。
目次
第1章 記号。記号の機能
第2章 解釈項
第3章 意味部門の構造、および意味素分析
第4章 成分分析のモデル
第5章 意味論モデルの練り直し―意味論的百科事典の概念
第6章 モデル“Q”と無限の記号過程
第7章 形態意味素からテクストへ
第8章 テクスト内容の現働化
付録(『パリならではの通俗劇』;『テンプル騎士団員たち』)