ウンコのおじさん―子育て指南書

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880493282
  • NDC分類 379.9
  • Cコード C0077

内容説明

父親は永遠にサポーターで終わるのか?子どもをコントロールする母親、妄想の玉突き、愛と正しさを失った損得勘定…大丈夫。あなたにも簡単にできることがある。

目次

1 子どもにかまうヒマがあったらセックスしてろ(一卵性母娘ふたたび;家族をつくれないとダメか?;なぜ、血縁なのか;親の勘違い―子ども世代をいかにダメにしているのか?)
2 コントロールすることの愚(ルールの教え方;支配と抑圧の果ては;残念だがいまの学校では難しい)
3 ウンコのおじさんの心得とルール(なりすましのすすめ)

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
社会学者。首都大学東京教授

岡崎勝[オカザキマサル]
小学校教員。フリースクール「アーレの樹」理事

尹雄大[ユンウンデ]
ライター。政財界、アスリートや文化人など800人以上に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのくま

16
全ページ必読と言っても過言ではない。親が子どもを支配、抑圧すると、その子どもが親になった際にまた繰り返す。ダメ親がダメ親を作り出す悪循環。ダメ親でも劣化した子どもを育てないようにするには「うんこのおじさん」になる(託す)事だ。「うんこのおじさん」とは、法外を体験させてくれる者。法外のカオスに対する免疫を与え、またその法外の魅力を教えてくれる者だ。そこには損得ではない、内から湧き上がる内発的な利他性が存在する。必要なのは早期教育における知識の詰め込みなどではなく、知識を得たいと感じる動機づけなのだ。2018/01/20

Tenouji

13
『偶有からの哲学』に、最後の方で書いてあった「良いフィクションと悪いフィクションを見分けられること。フィクションと対立するのではなく組み合うような真理を考えること」を、わかりやすく解説した書w。2018/01/18

takeapple

11
宮台さんが常々おっしゃっていることの要点が、「子育て」という視点で簡潔に書かれている。「損得よりも正しさ」、「カネよりも愛」を自分なりに実践してきたからか、損ばかりしているかも知れないけれど、まあいいのではないかな、今日も法外の行動で仲間を守れたかなあ。自分の子とも他人の子とも「ウンコのおじさん」のように関わってきたと思える。こういう本を読むと安心できる。よく世間様から「品性お下劣」と言われるからなあ、まあ気にしないのだけれど、うるせーよと思って生きているんだけれどね。2022/09/28

ゆうきなかもと

7
宮台真司の本の中で最も簡易な本ではないか。個人的にはクラクラする程の知識量と抽象度の高さが宮台真司の魅力だと思っているのだが。これはこれで良い。 宮台真司の意見がこれ程わかり易く書いてある本なんて他にないのだから。 ちなみに、宮台真司の憂国の思いから、この「ウンコのおじさん」という本は生まれたらしい。(そんな話をどこかで聞いたような。聞かなかったような) 2020/08/26

ツキノ

7
「お・は」で連載の「宮台真司の男親の社会学」(親業講座)の公開取材を元にしている。講座の目的は劣化した大人が、劣化していない子どもと育てること。自分と同じ程度の子を育てたオシマイ、自分よりもマトモな子を育てなきゃいけない。それには親が子どもの抱え込みをやめる、子どもも自分の経験をベースにどこから先がやりすぎなのか学ぶ必要がある、など興味深く読んだ。このところ「いつから子は親を下に見るようになるんだろう」と思っていたのだけれど、そうなってナンボだ、とすっとツキモノが落ちた。2018/02/19

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