出版社内容情報
牛肉、小麦、サクランボ……。殺菌、殺虫、消毒というけど、被爆した野菜や肉を食べるとからだはいったいどうなるの? 毒性、危険性は?
はじめに 5
●レストランで牛肉が食べられなくなる日
第1章
放射線照射食品ってなんだ? 8
●食べ物を被曝させる!?●“くさらない”を求めて●ハムの味、栄養成分に異変が●スリーマイル島の原発事故をきっかけに●ハワイ産照射マンゴーの売れゆき
第2章
どうしてアメリカは牛肉に放射線をあてたいの? 16
●放射線量はレントゲンの3000万倍●日本人は照射食品が好き?●O157対策と、とり肉の抗生物質耐性菌●菌をおそれすぎると●照射を受け入れる下地づくり
第3章
日本が許可する“照射ジャガイモ”のナゾ 27
●科学技術庁が管轄する理由●みかん、ソーセージ 七品目の研究のゆくえ●実験をことわった生産者●メリットはどこにあるの?
第4章
こんなにあるの? キケンな問題点 34
●照射食品かどうかチェックできない!?●なぜタマネギは許可されないの?●毒性実験のやり直し●公表されなかった実験データ●増えない体重●2年間で70パーセントの死亡率●卵巣の大きさは3分の2
第5章
輸出の準備は始まっている!? 48
●危ないチャンス●高速増殖炉を再稼働するアメリカ●建設費10億円の照射施設●照射の表
1997年12月、アメリカの食品医薬品局(FDA)は肉類への放射線照射(以下、照射)を認めると発表しました。しかし、アメリカの法律は少し複雑で、肉類への照射はFDAの許可だけでは実行できません。農務省というお役所の許可も必要なのです。
このFDAの発表からまる2年たった1999年12月、農務省も肉類への照射を正式に認めました。今回の許可はアメリカから肉を輸入している国々に大きな影響をあたえます。とくに日本はたいへんなことになる可能性があります。そこで、このブックレットを大至急つくることにしました。
国際原子力機関(IAEA)などの海外のパンフレットには、北海道の士幌町農協の照射施設(写真1一一ページ参照)が写真入りで紹介されています。日本は世界にさきがけて照射ジャガイモを許可し、それを食べている国民と世界の人から思われています。食料輸入大国の日本が、照射食品推進派からターゲットにされる条件は整っているといえます。
日本には、食品に放射線をあててはいけないという法律(1972年8月、厚生省告示第257号)があります。しかし、安心してはいられません。例外として、厚生大臣が認めれば照射が許されるからです。アメリカは、ジ
内容説明
輸入牛肉が照射でキケン度アップ。どこでだれの口に入るかわからないから、やっかいでおそろしい。
目次
第1章 放射線照射食品ってなんだ?
第2章 どうしてアメリカは牛肉に放射線をあてたいの?
第3章 日本が許可する“照射ジャガイモ”のナゾ
第4章 こんなにあるの?キケンな問題点
第5章 輸出の準備は始まっている!?
第6章 いま、食べ物の「安全」を見きわめるとき
感想・レビュー
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