出版社内容情報
子どもたちには難しく、おとなたちには受け入れがたい(?)「子どもの権利条約」。長年教育問題を追う矢倉さんが親子にやさしく語る。
はじめに
親としてどうしたらよいのか
司会 本日はお忙しいなか、みなさまお集まりいただきました、ありがとうございます。
この講演会は、ジャパンマシニスト社発行の雑誌『ちいさい・おおきい』発行の1周年記念のふれあいトーク・キャラバンに応募し、全国から集まった151通のなかから選ばれ実現することになりました。
私たちの「マザーグース」というサークルは3歳までの子どもたちが対象の団体ですが、大切に育てられてきた子どもが自らの手で命を断ってしまうという最近の事件、そしてその直接の原因も同じように愛され育てられているはずの子どもたちにあるということに強い衝撃を受け、こういうことに対して親として、いったいどうしたらよいのか、なにかできることはないかということで、そのひとつの方法として「子どもの権利条約」について学びたいと考えました。
きょうは雑誌『ちいさい・おおきい』の編集委員であり、95年春まで毎日新聞の教育担当の論説委員をされ、現在も教育ジャーナリストとして活躍されている矢倉久泰さんにお話ししていただきます。
第一部は小・中学生のみなさんを対象に「学校はみんなのもの。楽しい学校にしよう」というお話を、そして第
目次
第1部 「学校は楽しいもの。楽しい学校にしよう」より(子どものための憲法だね;「人権」ってむずかしいけどね…;あしたからどうしようか)
第2部 「わが子とともに『子どもの権利条約』を知ろう」より(子どもを観て180度転換しよう;意見表明権と自己決定権;表現・結社の自由とプライバシーの権利;虐待・放任の禁止と障害のある子の権利;学ぶ権利、教育の目的、そして休む権利;先生の人権侵害といじめ;親の責任とは;子どもが権利を主張したとき)