佐世保事件からわたしたちが考えたこと―思春期の子どもと向きあう

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佐世保事件からわたしたちが考えたこと―思春期の子どもと向きあう

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  • サイズ A5判/ページ数 158p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784880491448
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0037

出版社内容情報

長崎県佐世保市立大久保小学校児童殺傷事件。私が目指したのはいわゆる事件取材ではなかった。
大久保小学校の日常に何があったのか。何気ないふだんの出来事の集積が、「予想もつかない出来事」を生んだのかもしれない--と、私は意識して「事件の周辺」を歩き続けた。
保坂展人

こういう事件が起こったとき、ぼくら教師というのはほんとうのところはわからない。
子どもをわかったような気にならず、説明しきれないことがあっていいんだと思わないかぎり、子どもとは向かいあえない。ここから出発したいとぼくは思っています。
岡崎 勝

ネット、学校、バーチャル、心の闇、家庭環境……
さまざまな原因説をこえて語りあった人たち
石川憲彦、内田良子、浜田寿美男、宮台真司、森 達也

はじめに〈往復書簡〉
「わからないこと」を確かめながら
保坂展人 6 

もし自分が担任だったら
岡崎 勝 11


ルポルタージュ
佐世保市立大久保小学校の日常に何があったのか?
保坂展人 17

親と先生の声
大人たちは事件をどう受けとめたのか? 40
 
対談
ぼくたちはニュースを どう見たのか?
森 達也 ・岡崎 勝 46

対談
女の子たちのグループに何が起こっていたのか?
内田良子・保坂展人 58

鼎談
ネット・コミュニケーションが加害少女を追いつめたのか?
宮台真司・岡崎 勝・保坂展人 68

ルポルタージュ
家庭裁判所の審判は事件の背景を語っていたか? 保坂展人 79

親と先生の声
「親の責任」はどこにあるのか? 112

対談
加害少女への精神鑑定は何を明らかにしたのか?
石川憲彦・保坂展人 118

対談
周囲の大人たちは事件の兆候を見逃したのか?
浜田寿美男・保坂展人 128

おわりに〈往復書簡〉
子どもと一緒に生活する者の原則
岡崎 勝 138 

日常の中に隠されたメッセージ
保坂展人 148

 2004年6月1日、長崎県佐世保市の小学校で事件は起こりました。躊躇している私の背中を押したのは、<世田谷こども・いのちのネットワーク>の仲間たちでした。「佐世保現地を歩いて、みんなに報告して欲しい」との声を受けて、学校や教育委員会に連絡を取り始めました。私はひさしぶりにフリージャーナリストに戻って、7月に1回、11月に1回、そして2月と計3回、佐世保を訪れました。
 3回の取材を通して、「わかってきたこと」はほんの僅かです。むしろ、「わからないこと」を自覚し、意識することが大事だと自分にいい聞かせてきました。
 今の子どもたちの生活や行動を見渡してみて、「わからないこと」を確かめながら、一歩一歩と慎重に進もうと思います。これから書き綴ることは、私の感覚で見た「大久保小学校で起きたこと」を再構成し、日本全国の子どもたちの現在を一瞬、照らし出してみようという試みです。
 いわゆる「事件取材」からは何歩か距離を置いて、事件の「周辺」にあたる事柄に注目し、佐世保市内の人たちの声を聞き続けました。
(保坂展人「はじめに」より)

目次

ルポルタージュ 佐世保市立大久保小学校の日常に何があったのか?
親と先生の声 大人たちは事件をどう受けとめたのか?
対談 ぼくたちはニュースをどう見たのか?
対談 女の子たちのグループに何が起こっていたのか?
鼎談 ネット・コミュニケーションが加害少女を追いつめたのか?
ルポルタージュ 家庭裁判所の審判は事件の背景を語っていたか?
親と先生の声 「親の責任」はどこにあるのか?
対談 加害少女への精神鑑定は何を明らかにしたのか?
対談 周囲の大人たちは事件の兆候を見逃したのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nino3

1
納得できる説明が欲しくてこのような本を読んでみるが、結局どうすれば事件を抑止できるのかはわからない。本書の気になる点。P90 「事件は給食時間に起きた。だから翌日に学校で給食を出すのは非常識と親たちから批判の声があがった。だが生活が苦しい家庭には給食の中止は困る。」との記述。実際は、凄惨な事件が起こった現場に、休校の措置もとらず翌日も通常通り登校させ、その理由は給食のキャンセルができないからという、子供達の状況を考慮した臨機応変な対応ができない硬直した学校側の態度への批判だった。この記述は的外れ。2022/03/27

もりえ

1
保坂展人さんの学校レポということで読みました。気になったのは、ミニバスと担任の先生かな。子供達を締め付けて締め上げて追い詰めていた可能性があるとすればそこかなと、今小6の娘をみている限りではそう思う。子供だって凄いエネルギーを持っていて、それはどこに向かうかわからない。たまたま殺人に向いてしまったんだと思う。子供を舐めてはいけない。 のんびり穏やかに育って欲しいのに、そうさせない大人達が一定数いる。事件から15年経ってるけど、今でもいる。結構いる。2019/03/18

なお

1
心の教育や道徳の効果の怪しさ、共感できる。あんなものに効果があると思ってる大人は自分が若い頃の気持ちを忘れたか、よほど単純かどっちかだろう。2014/08/26

ジャンルバルクイネー

0
著者の意見、インタビューした人の意見、総合的に加害者よりの本に思えた。そして今でも同じような事件が後を絶たない。なぜだろう?もっと突っ込んだ意見、見解を聞きたい。2020/01/24

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