出版社内容情報
アシスタント・イングリッシュ・ティーチャー/図書館司書/養護教員/栄養職員/現業職員/事務職員/在日コリアン講師/スクールソーシャルワーカー…。14人の人々が語る、こども、学校、教育。そこから視えてくるものは……。
はじめに
第1章 日本の公教育に度肝をぬかれて
AET(アシスタント・イングリッシュ・ティーチャー)/ ユジーン・クラークさん
第2章 教師たちの「想像力」
在日コリアン講師/金良淑さん
第3章 校内の変化が見える「窓」
養護教員/橋本英子さん
第4章 保健室をきらう先生たち
養護教員/菅靖子さん
第5章 学校ストレスをどうする?
スクールカウンセラー/加勇田修士さん
第6章 相談室は学校の「出島」か「シェルター」か
ボランティア学校相談員/関口裕美さん
第7章 なぜ子どもたちは図書室へ行かないか
図書館司書/大友貞子さん
第8章 給食は「顔」の見える関係のなかで
栄養職員/五十嵐興子さん
第9章 見下す教員たち
学校現業職員/松岡武司さん
第10章 もっと誇りを持ってはたらける学校にしたい
学校現業職員/田中千代さん
第11章 校内の出納オンブズパーソン
学校事務職員/西山ふみえさん
第12章 「実習教員」を知っていますか
実習教員/中島輝久さ
本書は、学校ではたらく「先生」以外の人たちのインタヴュー・ルポである。当初は、一般にあまり知られていない学校内の仕事紹介というつもりで始めた。普段、子どもや保護者、あるいは一般の教員はそれらの人々のことをよく知らないで、学校と関わっている。わたし自身も学校に在籍したときには、ここに登場する人たちのことについて無知に等しかった。だから、取材のたびに学ばされることばかりで、とくに連載をしていただいた月刊誌が職員向けということもあり、このインタヴュー・ルポは一定の役割を持っていると確信できた。
しかし、取材が進むにつれ、この方々は、「先生」にはない視点を持っていることにわたしは気づいていく。その視点は、生徒を評価しないということに根ざしており、言い換えれば、生徒と利害関係にないことに担保されていた。「学校の先生には視えないこと」を、わたしはこの方々によって教えていただいた。
現代の子どもたちが抱えさせられているさまざまな問題を、「教師対生徒」という構図のなかで解決できなくなったのは自明である。硬直化した「先生の発想」や「先生の言葉」は、時代錯誤の学校システムを温存させるが、子どもの救済へ向かう改革を妨害す
目次
第1章 日本の公教育に度肝をぬかれて
第2章 教師たちの「想像力」
第3章 校内の変化が見える「窓」
第4章 保健室をきらう先生たち
第5章 学校ストレスをどうする?
第6章 相談室は学校の「出島」か「シェルター」か
第7章 なぜ子どもたちは図書室へ行かないか
第8章 給食は「顔」の見える関係のなかで
第9章 見下す教員たち
第10章 もっと誇りを持ってはたらける学校にしたい
第11章 校内の出納オンブズパーソン
第12章 「実習教員」を知っていますか
第13章 先生は子どもを「発達・成長」させなくてはならないか
第14章 「異質の価値観」を持った人を学校に
感想・レビュー
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