出版社内容情報
子どもにも言わせろ! ホットラインからの問い直し
テーマ 学校5日制の“ゆとり”ってナンナンダ!?
■巻頭インタビュー 牟田梯三(世田谷ボランティア協会理事長)
「牟田さん、学校5日制って、子どもの意見って、どう思います?」
□番組No.1 どっかの小学校では、修学旅行までなくなっちゃった。
大イベントが中止なんて、そんなら5日制なんていらない。
●リアクション・メッセージNo.1
□番組No.2 5日制になることで、学校からどんな説明があった?
それで、学校はどう変わった?
●リアクション・メッセージNo.2
・子ども特派員ご意見コラム1
“ゆとり”って何だろう。
「くつろぐこと、余裕があること、窮屈でないこと」--多くの辞書には、こんなふうに書かれている。そして、“くつろぐ”は「ゆるくなる、緊張がとけゆったりする、休息する」。“余裕”は、「ゆったりしてせこつかない、あり余って豊か」。“窮屈”「心身の自由を束縛されること、不自由」ではないこと。これらが言葉として解説されている“ゆとり”だ。
子どもたちに“ゆとり”が必要だから学校を週5日にした。だから休みが増えた。そうした目的が根本にあって、大人たちは叫ぶ。「充実した休日を!」
新幹線がいっそう速くなり、サラリーマンの大阪出張が日帰りにきりかえられているという。早く、速くだ。けれど、新幹線の中からは道端に咲く一輪の花だって見つけることはできないし、その土地に住む人の声すら聴きとれない。いや、時間との戦いの中では、そんなものは見る必要もなければ聴く必要もないのかも知れない。
テレビで言えば、本編ドラマが学校や塾生活で、コマーシャルが本来のその子の自由時間。“時間”が拘束される。そして、全ての時間が“充実”を求められている。“ゆとり”って何だろう。
言葉の解説だけでは納得できない
目次
どっかの小学校では、修学旅行までなくなっちゃった。大イベント中止なんて、そんなら5日制なんていらない。
5日制になることで、学校からどんな説明があった?それで、学校はどう変わった?
子どもたちの受け皿を?「親子で笑う日」「親と子のボーリング大会」…変なイベント目白押し。
日曜日に一斉テスト。それじゃあおちおち休んでいられない。
5日制のせいで8時間授業に!これじゃ「過勉死」しちゃうよ。
大人の勝手で5日制にしてどこに行ったか調べるなんて!
賛成・反対…子どもの意見もいろいろあるんだ。