出版社内容情報
「子どもの権利条約? 何ソレ、子どもにいろんな権利があるなんてあたりまえじゃん」と考えていた3人の若者が各条文を徹底的に子どもの立場に立ち、翻訳・解説。大人にこそ読んでほしい。できれば子どもといっしょに。
もくじ
まえがき
条約の中によく出てくることば
条約訳について
第1条 こどもの定義
17歳までは子どもなんです。
第2条 差別の禁止
小山くんは廊下でぶつぶついっていた。
第3条 子どもの最善の利益
子どもに一番いいように考えるってこと。
第4条 締約国の実施義務
絵にかいたモチじゃ意味がない。
第5条 親の指導の尊重
親は子どもの味方!?
第6条 生命への権利、生存・発達の確保
飢餓と飽食。
第7条 名前・国籍を得る権利、親を知り養育される権利
「文・鳥太郎&鳥介」。
第8条 アイデンティティの保全
やっぱり漬物にミソシルっすよ。
第9条 親からの分離禁止と分離のための手続
大人の論理でパイプを切るな。
第10条 家族再会のための出入国
子どもの権利条約? 何ソレ、子どもにいろんな権利があるなんて当たり前じゃん。そんなものを今さらつくってどーすんの? この条約ができると何か子どもにイイことがあるワケ?
初めてこの条約を知ったときはピンとこなかった。大人に“アナタにはこんな権利がある”といわれたってさ、子どもの権利条約を認めてないのは大人でしょう。
中学2年生のときに林間学校があった。ワタシはジャージじゃなくて私服で行きたいと思って、各クラスの代表委員が先生たちと話し合いをした。
先生たちは難色をしめした。でも、まだ話し合いしだいでは私服が認められそうな気配もあった。そのとき、今までだまっていた校長が口を開いた。
「男が赤い傘をさしてチャラチャラ学校に来る時代に、私服なんて認められん」
この、ワケのわからないひとことで、私服で行くことは却下されてしまった。今までの話し合いはなんだったんだ
目次
第1条 子どもの定義―17歳までは子どもなんです。
第2条 差別の禁止―小山くんは廊下でぶつぶついっていた。
第3条 子どもの最善の利益―子どもに一番いいように考えるってこと。
第4条 締約国の実施義務―絵にかいたモチじゃ意味がない。
第5条 親の指導の尊重―親は子どもの見方!?
第6条 生命への権利、生存・発達の確保―飢餓と飽食。
第7条 名前・国籍を得る権利、親を知り養育される権利―「文・鳥太郎&鳥介」。
第8条 アイデンティティの保全―やっぱり漬物にミソシルっすよ。
第9条 親からの分離禁止と分離のための手続―大人の論理でパイプを切るな。
第10条 家族再会のための出入国―……人情のない話だ。〔ほか〕