内容説明
だれが、子どもを見つめているのか。この国の政治は自分の政党ファースト、議員の利益最優先です。たとえば、「異次元の少子化対策」は、“子どもの最善の利益”を追究していると言えるでしょうか。そして、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか社会」のどこに「こども」がいるのでしょうか。政府の様々な施策を詳細に分析して、批判的に検証します。
目次
序章 少子化対策と子育てしやすい国づくりの深い溝
1部 こども家庭庁は「こどもまんなか社会」を築けるか(こども家庭庁と子どもの権利の未来;「こどもまんなか社会」は築けるのか―落とし穴はたいてい砂場のまんなかにある;「こども大綱」にみる「こどもまんなか社会」の可能性―希望を託すには本気度が希薄過ぎないか;「日本版DBS」の仕組みと課題を考える―子どもの包括的人権保障の視点から)
2部 少子化対策の展望(「異次元の少子化対策」で少子化の展望はみえるか;子どもの権利からみた自衛隊員の募集活動・広報活動の問題点)
3部 ジェンダー平等と子どもの未来(ジェンダー平等への攻撃と対抗―性教育の分野から;子ども・若者の課題と包括的性教育―公教育に包括的性教育の花を咲かそう;「子どもへの無関心」の戦後政治史に抗して―戦争孤児への対応の出発点と性教育バッシングの体験を通して;埼玉県虐待禁止条例「改正」案=“子ども放置禁止条例”の問題点とそのねらい―「家庭支援」から「家庭支配」への虐待概念の無謀な拡大)
著者等紹介
浅井春夫[アサイハルオ]
1951年京都府生まれ。日本福祉大学大学院(社会福祉学専攻)修了。東京の児童養護施設で児童指導員として勤務。白梅学園短期大学を経て、立教大学コミュニティ福祉学部教授、2017年3月定年退職、現在、立教大学名誉教授、一般社団法人“人間と性”教育研究協議会代表幹事、包括的性教育推進法の制定をめざすネットワーク事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Takao