目次
序 健康保険証とマイナンバーカードの一体化―その方向性の考察(健康保険証の廃止方針が打ち出された経緯と背景;マイナンバーカード取得とマイナポータルとの関係 ほか)
1 医療情報のデジタル化とデータ連携が医療を変質させる(医療ビッグデータ構築のためのデータヘルス改革;データヘルス改革を梃子に“医療の統制”へ ほか)
2 「健康医療データプラットフォーム」の構築と自治体(はじめに―地域住民の健康づくりと健康医療データ;住民の健康医療情報はどう集積され、誰がどのように活用しているのか ほか)
3 全世代型社会保障構築政策と地域医療(自民党と経団連がめざす医療DXの特徴;政府の全世代型社会保障構築政策 ほか)
著者等紹介
稲葉一将[イナバカズマサ]
名古屋大学大学院法学研究科教授(専門:公法学・行政法学)
松山洋[マツヤマヒロシ]
全国保険医団体連合会事務局主幹(医科政策担当)
神田敏史[カンダトシフミ]
神奈川自治労連執行委員長
寺尾正之[テラオマサユキ]
日本医療総合研究所研究・研修委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kitten
10
図書館本。マイナ保険証になって、紙の保険証を原則廃止する、というニュースがあるが、その裏側の思惑のお話。著者らは、政府のマイナ保険証に関してかなり否定的に書いている。確かに、個人情報など不安な点もあるが、現状のままでよい訳ではないので、どこかで折り合う必要がある。政府が信頼できないことが最大の問題点だと思う。ただ、マイナ保険証なんかなくっても資格確認システムは使えるし、お薬手帳の方があてにならないから、薬剤情報は非常に有用。保険病名も知りたい。あれ、めっちゃ有用だよ?著者らは、薬局の現場を知らないんだろ。2023/04/26