目次
はじめにかえて コロナ危機が現代社会に突きつけたものと未来図―問われる現在から未来への構想力
第1章 子どもの未来図
第2章 SDGsと子どもの未来の描き方
第3章 子ども虐待への対応
第4章 戦後の児童養護問題と実践の課題をとらえる―歴史から学び、現在の課題に立ち向かう
第5章 子育て支援サービスの機能とその落とし穴―女性に向けられた支援の実際と女性役割機能の「強化」
著者等紹介
浅井春夫[アサイハルオ]
1951年京都府生まれ。日本福祉大学大学院(社会福祉学専攻)修了。東京の児童養護施設で児童指導員として勤務。白梅学園短期大学を経て、立教大学コミュニティ福祉学部教授、2017年3月定年退職、現在、立教大学名誉教授、“人間と性”教育研究協議会代表幹事、全国保育団体連絡会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
15
児童福祉学の研究者が子どもの権利条約を参考にしながら、子どもの貧困や発達上の困難について分析している。日本は、7人に1人の子どもが貧困状態にある。貧困は基本的な衣食住を子どもから奪い、健康や発達の権利を剥奪しているとする。また、貧困層の子どもは抽象的思考力を育むことができないので、学力格差も拡大し、貧困が再生産されていく。生活保護の捕捉率が15%と世界最低であり、また男性の家事参加から見た家庭における平等度も世界最低である。人権軽視の新自由主義的な社会政策は、社会の発展に繋がらないことがよく分かる。2024/08/16
jupiter68
2
得られるものはあった。だか、貧困化された原因の話が多い。欲しい情報は、その後どのように対処するのか。原因究明よりも、どうしたら対応できるのか、という点。その点では表現が弱い。2021/08/16