内容説明
集落には二つの役割がある。一つは、道路や水路などの生産の共同管理。もう一つは、暮らしのネットワーク機能だ。そこに生きている「住民自治」の基盤を大切にしつつ、行政の支援や域外との連携などで補完されるならば、集落再生は可能だ。実践が示す「集落再生」の知恵がこの1冊に。
目次
はじめに―集落再生は可能だ
第1章 集落間連携で中山間地農業を守る―上越市清里区櫛池地区農業振興会の取り組み
第2章 「私と家族の将来像」調査から集落計画づくりへ―長野県・阿智村
第3章 林業を通して見える地域再生―四万十市中村地域の林業
第4章 活気を取り戻す漁業集落―徳島県美波町伊座利・木岐の取り組み
第5章 「よそ者」がイキイキ、移住希望者の行列ができる―京都美山町・田歌集落
終章 集落再生の論理と運動―各地の取り組みに学ぶ
著者等紹介
中嶋信[ナカジママコト]
1946年、北海道生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。市立名寄女子短期大学講師・助教授、徳島大学助教授を経て、徳島大学総合科学部教授。自治体問題研究所副理事長、徳島自治体問題研究所理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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