内容説明
契約解除となった「近江八幡市立総合医療センター」のPFI(Private Finance Initiative)では何がおきていたのか?同じ医療分野のPFI・高知医療センターで何が議論されているのか?図書館や廃棄物処理施設の事例も含め、PFIの問題点を検証する。
目次
第1部 近江八幡市立総合医療センターPFI解約の教訓(病院PFIからの脱却;PFIのくびきを脱して―近江八幡市立総合医療センターの再スタート)
第2部 運営型PFIの検証―病院・廃棄物処理施設・図書館(幻想の“PFI効果”―高知医療センターついに契約解消へ;倉敷発PFI方式による「ガス化溶融炉」問題;図書館運営PFIの内実)
第3部 PFIをめぐる法と財政(PFIの基本問題と財政;PFIにおける公共サービスの質と自治体の課題)
著者等紹介
尾林芳匡[オバヤシヨシマサ]
1961年生まれ。1990年弁護士に。八王子合同法律事務所所属
入谷貴夫[イリヤタカオ]
1955年生まれ。宮崎大学教育文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヘビコ
0
PFIの実例(破綻した例や問題の見られる例など)などをあげ、PFI法制度上の問題、財政上の問題等について言及している。PFIについてよく知らなくても実例から入っているため読みやすい。タイトルの「神話」とはうまく言ったものだなあと思う。2012/04/17
taming_sfc
0
尾林芳匡・入谷貴夫氏による2009年の編著。日本版PFIについて、これまで成功例として挙げられてきた事例野中から、PFIとして破綻したケースを取り上げ、PFIへの過信に警鐘を鳴らす一冊。政府や経団連のPFIへの取り組みばかりをみていると見えてこない一面が著述されており、本書の見解に賛成するしないにかかわらず、PFI/PPP関係に興味のある諸氏にとっては必読の一冊であると思われる。2011/02/07
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