内容説明
公務市場化の最大の問題点は、参入した企業が住民の生命・身体の安全という価値に鈍感なケースがあまりにも多いこと。また、行政の業務は労働集約型のサービス業であることから、コスト削減は人件費削減となり、担い手は安い賃金で働く不安定雇用に置き換えられていく。そこに、行政がワーキングプアをつくりだす仕組みがある。市場化でゆがむ公共サービス、つくりだされる官製ワーキングプア。
目次
1 構造改革の柱としての「小さな政府」
2 進行する公務の民間化
3 内部的民間化としての公務員制度改革
4 実施部門の外部化(公務の市場化)
5 公務市場化の実際
6 危機に立つ住民の権利
7 公務市場化と労働者の権利
8 公務市場化への対抗軸
9 どう運動を広げていくか
著者等紹介
城塚健之[ジョウツカケンシ]
弁護士。1961年生まれ。1987年弁護士登録。現在、大阪法律事務所所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。