内容説明
先の参議院選挙では、地域間「不平等」問題への怒りが「地方の反乱」「島根の乱」(山陰中央新報)を引き起こした。しかし、選挙結果は「不平等」問題解決のはじまりにすぎず、これからが肝心である。この解決は、政治家や行政に一任する「お任せ民主主義」では実現しない。いま必要なことは、住民(国民)一人ひとりがよく考え、行動し、大きな流れをつくることである。
目次
第1部 地域の展望をどこから拓くか(記念講演 旅館を拠点に地域おこし;「失われた20年」と地域の未来―島根の展望をどこから拓くか)
第2部 地域の諸問題をいかに克服してゆくか(農山村における住民サービスの現状と定住問題;地域住民セーフティネットとしての食と農の提携―地域再生システムづくり;農業構造改革が地域農業に与える影響と地域づくり;「医療構造改革」と地域住民への影響;文化財を活かした地域づくりの現状と課題―民・官・学の「協働」のありようを探る;大手前通り拡幅NOと松江市の町づくり―私たちの考えてきたこと;「エリア567」“北朝鮮”と想定された島根県西部地域―石見地方における米軍機の飛行訓練実態;島根原発の耐震安全性問題とプルサーマル計画;県民の暮らしといのちを守る県政をめざして)