内容説明
批判覚悟で、いま山村の主張を繰り返さなければ、山村に生きる者として悔いが残る。本書は、これまでの新聞その他への原稿や、毎月村民向けに発行している『村長レポート』を整理してまとめたものである。
目次
1 なぜ泰阜村は自立を決めたのか?
2 村民とともに泰阜村をつくる
3 過疎自治体の財政課題に挑戦する
4 過疎自治体の行政課題を考える
5 これからの高齢者福祉と介護の課題は何か
6 過疎地に対する国の方策に思う
著者等紹介
松島貞治[マツシマテイジ]
昭和25(1950)年、泰阜村生まれ。高校卒業後、村役場職員となる。昭和63(1988)年から村診療所事務長として、高齢者の在宅医療・福祉にかかわる。平成6(1994)年8月、村長選で初当選、現在4期目
色平哲郎[イロヒラテツロウ]
昭和35(1960)年、横浜市生まれ。東京大学で化学を専攻したが中退、世界を放浪し医学の道を志して京都大学医学部に入学、平成2(1990)年卒業後、長野県厚生連佐久総合病院などを経て平成10(1998)年、南相木村の初代診療所長となる。外国人HIV感染者・発症者の支援を行うNPO事務局長としても活躍、その実績によりタイ政府から表彰を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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田中康夫元長野県知事がここから一時、県庁のある長野市まで通勤した場である、泰阜村には名大GSIDの留学生もかつて調査されたようで、中山間地域の自立を考えた住民福祉と、子どもの自然に親しむ活動もされているようだ。「明日も安心して生活したい」と願う住民のために行政はある(p.28)。これは、住民の当事者主権を支えるのが役場の役割ということで、地方自治の原点をみる思いだ。小規模だっていいじゃないか、とのメッセージも確認できる。サービス低下した合併を選ばなかった自治体の気概が感じられる一冊。2012/06/24
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