内容説明
保育所は、親の労働を保障するために子どもを“あずけるところ”と考えられてきました。しかし、子どもが人とかかわり“人として育つ”ことが難しくなっている今こそ、保育所には子どもを“育てるところ”としての役割が求められています。また、国・自治体には、子どもを健やかに育てるための条件をつくっていく責任があるのです。
目次
1 ますます子育てがむずかしくなった(大きく変わった子どもの環境;遊びを“奪われた”子どもたち ほか)
2 “24時間戦えますか”の蔭で(世界一カネ持ち国の長時間労働;“豊かな日本、なぜこんなに貧しいのか”;“四週六休”も「行革」がらみ;「仕事も家事も」に追われる日本の女性;延長・夜間保育が現実的な課題に ほか)
3 国・自治体の責任、親の責任(「子どもが減った」の落とし穴;入れてくれない…入所基準が壁;住めない、産めない都市事情;出生率の低下、「深刻で静かなる危機」 ほか)
4 すべての子どもの健やかな発達を(保母と親が信頼し合うということ;日本で最初にたたかったのは女性だった;ナショナルセンターの婦人・保育政策;たしかな足どりで前進する保育運動 ほか)