内容説明
本の中に埋もれた“歌”に耳を澄ませば―戦後と戦前を往還しつつ、“歌”の“訴え”を探索する読書の旅「北海道新聞」日曜文芸欄の人気連載コラムが1冊に!短歌がいざなう“今”を考えるためのブックガイド。戦後70年の今だからこそ読みたい153冊!
目次
二〇〇九‐二〇一〇年(齋藤愼爾『ひばり伝』;『太宰治選集』 ほか)
二〇一一年(『武道歌撰集』;北出明編著『風雪の歌人』 ほか)
二〇一二年(別所興一・鳥羽耕史・若杉美智子『杉浦明平を読む』;北見鳩彦句歌集『幻世』 ほか)
二〇一三年(保阪正康『農村青年社事件』;佐藤弓生『うたう百物語』 ほか)
二〇一四‐二〇一五年(雪森ゆかり歌集『White Pain』;『アンソロジー・プロレタリア文学1 貧困』 ほか)
著者等紹介
田中綾[タナカアヤ]
1970年、札幌市生まれ。歌人。現在は北海学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiro
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実は本書を読んだのは二度目で、見開き2ページで短歌とその元となった本を紹介するブックガイドなので、どこからでも何度でも気軽に読めるのだ。ざっと150冊位の本、そして短歌は文中の引用も入れると200首位出て来る。どの歌もいいし本も手にとって見たくなるものが多い。石川啄木など有名どころも出て来るが、戦争や様々な生活苦を扱ったノンフィクションものが多く採られているのであまり知られていない本が大部分で、興味をそそられる。短歌のアンソロジーとも書評集とも言える。これからも気が向いたら繰り返し開く本になりそう。2018/01/27