出版社内容情報
タロくんは小学4年生の男の子。ある日、沖縄の妖精・キジムナァのジルウとともだちになります。ジルウの背中に乗って、タロくんが見たものは…。ファンタスティックな沖縄の物語。
タロくんは小学4年生の男の子。ある日、沖縄の妖精・キジムナァのジルウとともだちになります。ジルウの背中に乗って、タロくんが見たものは…。ファンタスティックな沖縄の物語。
キジムナァと記念飛行
ホタルの航空ショー
青い海の熱帯魚
おぼんとエイサァーおどり
台風とキジムナァの家
タロのマブヤー落とし
シーサーたちの大綱引き
キジムナァの運動会
ヤンバルのキジムナァ
うそつきじいさんと魚の目玉
カムローとユナーメー
那覇の市場で目にした光景
サンシンをひくアカインコ
ベニハネと新しい友達
村むすめとアカマタァ
清明祭の子供たち
二つのハーリー
ハワイからのお客
ジルウの旅立ち
あとがき
沖縄の年中行事
細長い日本列島の南には、珊瑚礁の島がつらなっています。
沖縄県です。沖縄はとても暖かく、一月には桜が咲きます。本土には見られない植物がたくさんあります。沖縄にしか住んでいないめずらしい動物もいます。
この物語は、そんな沖縄の小学校四年生の少年が主人公です。山川タロくんは十さいのごくふつうの男の子です。
タロくんは、勉強はあまり好きでないけど、本を読んだり、テレビのアニメを見るのは大好きです。でも、いちばんわくわくするのは、おばあさんの話を聞くときです。
おばあさんの話は、学校の授業にも、テレビにも、いつも読んでいる本にも出てこない沖縄の昔話だからです。
「伝統行事を守り、伝説を語り伝えたい」――そんな思いからこの本は生まれました。
沖縄の妖怪を代表するものは「キジムナァ」である。というより、ほかの妖怪は忘れられ、辛うじてキジムナァだけが、人々の記憶に残っていると言ったほうが正しい。お年寄りが口碑伝説を語る。子供たちは耳をそばたてる。この情景のなかで、昔からの話が受け継がれる。ところが、この情景が見られなくなって久しい。世の中がいそがしすぎるからだという。(「あとがき」より)
内容説明
キジムナァって沖縄の妖精のことなんです。タロくんは小学4年生の男の子。ある日、キジムナァのジルウと友だちになります。ジルウの背中に乗ってタロくんが見たものは…。ファンタジックな沖縄案内書。