内容説明
広島に落とされた原子爆弾の犠牲となった一人の若い女の霊が、たまたま被災地の撮影に訪れた若い映画作家にとり憑き、周辺の何人かの命を奪いつつ二人は宿命的な愛の結びつきのままパリに移住、それぞれ名を成す。日本を第二の故国と考える著者が、原爆犠牲者に捧げる熱いレクイエム。
著者等紹介
山本淑子[ヤマモトヨシコ]
神戸生まれ。関西大学文学部卒。フランス語の翻訳、通訳ガイドに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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