目次
第1章 「師と私」
第2章 「もうひとつの安部システム」
「作家安部公房」―終わりに
著者等紹介
渡辺聡[ワタナベサトル]
1962年6月16日東京生まれ。東京経済大卒。現代文学ゼミを履修。卒業論文「安部公房 現代と普遍性の交錯と昇華」が安部の目にとまり師事。安部公房研究者の為のサイト「KOBO ABE Top of the top」主宰。八王子中屋アマチュアボクシングクラブ代表。現在、東京都八王子市教育委員会指導室勤務
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感想・レビュー
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Rockwell
1
前半は著者が本書を執筆するまでの経緯である。当時、経済学科の現代文学ゼミ生であった著者は、卒論に「安部公房」を取り上げる。その頃まだ存命の安部と連絡をとることに成功し、小説・論文執筆にあたって指導を受ける。後半は作家論的な切口から作品を読み、タイトルの「もうひとつの安部システム」とは何であるかが明かされる。前衛的、都市的と評される公房であったが、彼は誰よりも「孤独」と「愛」と「憂い」を知り、そして平和を願っていた。卒論執筆の件には非常に励まされた。「努力だよ」という公房の言葉がそのまま私にも響いてくる。2013/08/12
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