内容説明
カナダの少年クレイグは、12歳のある朝、ふと見た新聞でパキスタン人少年イクバル・マシーが殺されたという記事を読みます。幼いころ奴隷のように働かされ、後に子どもたちの権利を訴えて世界をまわっていたイクバルの生と死に、強いショックを受けたクレイグ。そしてある日、クレイグは南アジアへの旅にでかけます。働かされている子どもたちに会うために。そして、自分にできることを知るために…。
目次
イクバル・マシーのこと
僕の町、カナダ・ソーンヒルで
トロント―本当のスタート
ダッカ―はじめてのアジア
えっ!ダッカへ逆戻り?
バンコク―夜の街の子ども達
カルカッタ―忘れられない日々
カトマンズ―ここにもあそこにも働いている子が
ヴァラナシ―絨毯工場の子ども達を救え
デリー―インド・カナダ若者共同宣言
パキスタン―貧しさとぜいたくと
イクバルの故郷・ラホールへ
マドラス―金属工、召使い、そして
シヴァカシ―花火工場に潜入
旅の終わり―コーチンからボンベイ
活動は続く―ソーンヒルに戻ってからのこと
エピローグ―二年後の再会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃっぴー
3
カナダの12歳のクレイグ少年が、「パキスタンの少年が奴隷のように働かされ、その後、こどもの権利を訴え世界をまわり、殺された」という新聞記事を読みショックを受ける。それから「フリー・ザ・チルドレン」を立ち上げ、児童労働の実態を自分の目で見ようと、南アジアの旅にでたそのルポ。現地の子どもたちの声をクレイグ少年が集め、児童労働をなくすよう自分の言葉で大人たちに訴えていく。クレイグ少年のあきらめない勇気の行動が人々の心を動かす。マドラスで汚れた注射器を素手で分ける8歳の少女が痛々しい。2012/08/31
のん@絵本童話専門
1
12歳カナダ人のクレイグが児童労働を知り、衝撃を受け、実際に南アジアへ7週間出かけて見聞きしたことが記録されている。この歳でこのような旅に出かけ、フリーザチルドレンを作ったという行動力にはただただ驚き。中学〜2024/05/23
可兒
1
再読必須2010/09/15
鈴と空
0
2006年以前