内容説明
本書が批判的に検討する「新日米防衛協力のための指針」(新「ガイドライン」)は、自衛隊と日本の施設と国民を米軍の戦争計画に組み込むというかつてない日米参戦教範であり、本書ではその本質を理解してもらう工夫として、1950年の朝鮮戦争のさいに日本がどういう協力を強制させられ、どんな被害をうけたのかを、8つの都道県が作成した通史などを通じてあきらかにしたことと、91年の湾岸戦争のさいの米軍の戦闘行動と軍事支援を紹介する形で自衛隊の参戦行動を検討しています。また、国会での政府の公式答弁を可能なかぎり紹介しています。
目次
第1章 「日本防衛」と無縁な参戦教範
第2章 攻勢的な自衛隊の役割
第3章 日本に危険をつくりだす米軍への国内支援
第4章 自動参戦のしくみと動員強制立法
第5章 朝鮮戦争と日本の協力
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