内容説明
広大な国ブラジルのある街でのお話。1920年代世界に普及したフォード車で、苦しそうに坂道をのぼるポンコツ車の「プスプス」。同時代に一世を風靡したSLながら、煙ばかり元気良くはくオンボロ機関車の「シュウシュウ」。その二つの乗り物のレースが小さな街で行われた。そこではみんながみんな知り合いで一人残らず友だち同士だ。そのような街だからレースといっても血まなこになって勝ち負けを競うものではなく、日常のマンネリズムを破り話題を沸騰させて付き合いのきっかけになる。平和で小さな街にしか見られない競争と言えるかもしれない。「はしれプスプス、まけるなシュウシュウ」の英語版。