内容説明
ほんとにきびしい冬だった。まず仕事がなくて、生活がどん底にまで落ちてしまった。その日、その日の家族のための食物を確保するのが、せいいっぱい。それから、あのさむーい冬の日々。死にそうに凍えるほどの寒さ。しかしこんなきびしい環境が人間をたくましく育てて行く。おとこがいっそおとこらしくなる。凍えたキツネのエピソードのように、生き残るためにさいごまでがんばる。生きる力を与えてくれるたくましい人間像のデッサン。『おじいちゃんのいちばんきびしいふゆ』英語版絵本。
感想・レビュー
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モリー
60
大寒波に見舞われた一冬のある日の出来事が描かれています。逞しい父親の朴訥な一言一言に、生きる力の強さを感じました。食べるだけで精一杯なのに家族が幸せそうなのは何故なのか、そんな事も考えながら読みました。◆生きるのに必死だったのは人間だけではありませんでした。狐もあまりの寒さに凍死寸前でした。ある日、父親は帰宅のための汽車を逃してしまい、仕方なく歩いて帰ることに。途中、倒れた狐に偶然出会い父親は狐を首に巻き、毛皮を売って家族を喜ばせようと心弾ませながら家に帰りつきました。ところが狐は息を吹き返し・・・。2020/08/30