内容説明
「東のチキウ岬には、朝日に輝く金のびょうぶ。西のエトモ岬には、夕日に輝く銀のびょうぶ。どちらも人間に見せるには、もったいない美しさだ。それに近づく者は許さない。そのうえ、欲張って魚をもっていこうとするような人間は、生かしてはおけぬ」平和なアイヌのコタンに、悪い病気がはやりました。食料も底をつきかけています。酋長とその妻は、危険な岬へ魚を獲りに行ったきり、なかなか戻ってきません。心配になった娘は吹雪の中、二人を探しに出かけます。なんと岬には、神さまが守る不思議なもの―金と銀の、びょうぶのような美しい断崖―が隠されていたのです…。
著者等紹介
門山幸恵[カドヤマユキエ]
北海道登別市出身。幼少の頃から文章を書くことが好きで、学生時代に英語と翻訳に興味を持つ。図書館勤務時代に絵本のすばらしさに目覚め、絵本製作の仕事に携わるようになる。札幌市在住
神谷京[カミヤキョウ]
東京都生まれ。イラストレーターとして活躍し、童画芸術協会会員でもある。主に児童向けの絵本、雑誌等のイラストを手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。