内容説明
年老いた貧しい夫婦には、3人の息子がいました。ある日、1番上の息子がお金を稼ぎに町へ出ます。それをきっかけに次々と町に出る兄弟たち。その旅の途中、兄弟はみすぼらしい身なりの老人に出会います。わずかな食料とひきかえに、触ったものすべてを金にする力を手に入れた長男。そして触ったものをすべてパンとチーズにする力を入れた次男。しかし何もいらないと言った三男が手に入れたのは、20センターボ硬貨ただひとつ。だが、3人の中で本当に大事なものを手にしたのは…。
著者等紹介
マラガンバ,マルセーロ[マラガンバ,マルセーロ][Malagamba,Marcelo]
1954年ブエノス・アイレス(アルゼンチン)生まれ。プリリディアノ・プエイレドン国立美術学校で絵画と彫刻を学ぶ。多くの芸術家に師事し、エッチング、ガラス彫刻、及び石版彫刻の研究と技術開発に携わる。1974年以来ヨーロッパ、日本、ブラジル、及びプエルト・リコの国立、州立、私立美術館において個展を開き、ビエンナーレに参加している。自国のみならず、外国でも多くの賞を受賞している
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