内容説明
恋人のエルビーラの元を去ってから、もう二年。あれこれと思いをめぐらせながらヴィセンテは、再びエルビーラを訪ねます。エルビーラは、ヴィセンテを温かく迎え入れますが、なんだか様子が変です。再び湧き上がるエルビーラへの思いを胸に、過ぎ去った日々を埋めて、一からやり直そうと心に決めました。翌日、再びエルビーラを訪ねたヴィセンテは、隣人からその家は空き家だと告げられ、当惑します。そんなはずはありません。だって昨日二人で再会を喜び合ったばかりなのですから…。
著者等紹介
セルート，オスカール［セルート，オスカール］［Ｃｅｒｒｕｔｏ，Ｏｓｃａｒ］
１９１２年ボリビアのラパス生まれ。２０世紀を代表するボリビアの文学作家。作品は、小説、物語、詩集、自伝と多岐にわたる。１９８１年没
ベルトーラ，フアン・ルイス［ベルトーラ，フアンルイス］［Ｂｅｒｔｏｌａ，Ｊｕａｎ Ｌｕｉｓ］
１９７３年、アルゼンチンのラプラタ生まれ。ラプラタ国立大学美術科を卒業後、オスヴァルド・ハリル主催のワークショップ“エル・サグァン”に参加し、さらに造詣を深める。国内外の合同展覧会に出展し、第３５回Ｃ．Ｏ．Ａ．Ｐ．ラヌス展覧会での最優秀賞を初めとして、ラプラタ大学百周年記念全国大会での特別賞、２年に１度催されるアルゼンチンレリーフ木版画全国大会第２回での佳作入選など数々の主要な賞に輝いた。また、アルゼンチン郵便局版画展若年部門の出展者にも選出されている。現在、ラプラタにワークショップを設け、創作活動中
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