内容説明
駅で、汽車を乗り降りするお客の荷物を運んでくれる赤帽がたくさん見られた時代もありました。下町生まれの下町育ちの赤帽は、40年もの間、出会いと別れ、喜びと悲しみを見守り、往来する人々のさまざまな人生を映し出しながら、年輪を重ねてきたのです。しかし時代の流れと共に、一人また一人と仲間の赤帽の姿は減ってゆきました。そしてとうとう、主人公も赤帽としての最後の日をむかえました…。
著者等紹介
宮川健二[ミヤカワケンジ]
ブラジルに生まれ、1962年に来日。その後およそ40年に渡って日本各地を訪ね歩き、多くの人々、様々な逸話に出会う。現在は、東京で出版業に専念
鈴木周作[スズキシュウサク]
1972年生まれ。22歳から独学で水彩色鉛筆画を始める。札幌、東京の画廊やカフェでの常設展示などを経て、1999年頃から旅行雑誌、書籍の挿絵を担当。2000年からはJR北海道のポスターや観光記念乗車券など各種ノベリティグッズの製作を手掛ける。現在は、北海道の駅や列車、町の風景などを中心に作品発表を続けている
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