内容説明
牛の群をひきいて、冬のアンデス山脈を越えようとする牧童たち。途中で立ち寄った道具屋の主人に、天候が悪くなりそうだからと引き止められますが、取引先との約束を守ろうと、忠告を押しきって旅を続けてしまいます。しかし、白い風と呼ばれる吹雪が牧童と牛たちに容赦なく襲いかかってきました。前進しなければならない牧童たち。それをはばむ白い風。果たして一行は無事、目的地にたどりつけるのでしょうか？自然の厳しさと、それに立ちむかう牧童たちの男らしい姿が印象的なアルゼンチンの物語です。
著者等紹介
ダヴァロス，フアン・カルロス［ダヴァロス，フアンカルロス］［Ｄ´ａｖａｌｏｓ，Ｊｕａｎ Ｃａｒｌｏｓ］
１８８７～１９５９。アルゼンチンのサルタ州サンロレンソに生まれる。２０歳から３年間、ラ・ナシオン新聞の政治担当記者として活躍。その後、自然科学の教授としてサルタ国立大学に招かれ、のちには副学長に任命される。ダヴァロスの詩や物語は、生まれ育ったアルゼンチン北部の歴史や地理に基づくものが多い。サルタ州においてその生涯を終える
マラガンバ，マルセーロ［マラガンバ，マルセーロ］［Ｍａｌａｇａｍｂａ，Ｍａｒｃｅｌｏ］
アルゼンチンのブエノス・アイレスに生まれる。プリリディアノ・プエイレドン国立美術学校で絵画と彫刻を学ぶ。多くの芸術家に師事し、エッチング、ガラス彫刻および、石版彫刻の研究と技術開発に携わる。１９７４年以来ヨーロッパ、日本、ブラジル及びプエルトリコの国立、州立、私立美術館において、個展を開き、ビエンナーレに参加している。自国のみならず、外国でも多くの受賞をしている
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