内容説明
戦争が終わり命からがら家に戻った兵士を待ち受けていたのは、兵士の財産をすっかり横取りした兄弟姉妹たち。傷心の兵士はさまよううちに悪魔に出会い、取引きをするはめになった。悪魔は、使っても使っても減らないお金の袋を兵士に渡し、三年間自由にして良いが三年後に兵士の魂をもらいに来ると言う。男は逆に取引きを仕掛けた。「では、三年後におれが死んだら魂をやろう。だが生きていたらおれの勝ち。魂はやらないよ」さて、兵士は悪魔との賭けに勝てるだろうか。
著者等紹介
コセ,マリア・ビクトリア[コセ,マリアビクトリア][Coce,Mar´ia Victoria]
1968年アルゼンチン、ブエノス・アイレス生まれ。ブエノス・アイレス国立大学卒業。専攻はギリシャ・ローマ古典文学及び同古典言語。現在は同大学にてその分野の教員、研究員を兼務するかたわら国立芸術研究所において演劇史、並びにギリシャ・ローマ古典劇とラテンアメリカ演劇(特にアルゼンチン演劇)との関連性をテーマに指導と研究に携わる。その研究成果は、専門雑誌その他の出版物に発表されている
ベドジャ,アルフレッド・ベナヴィデス[ベドジャ,アルフレッドベナヴィデス][Bedoya,Alfredo Benavidez]
ラテンアメリカを代表する版画家の一人で、1951年、アルゼンチンのブエノス・アイレス生まれ。プリリディアーノ・ピュイレドン芸術学校において絵画を学び、奨学金を受けてスペインとアメリカに渡り、その才能を伸ばした。それから20年以上、画家として活躍を続けている。20カ国を超える国々において展覧会へ出展し、殊に日本では多数の芸術祭に作品を寄せ、受賞も多数
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