内容説明
昔、羽前の国(山形県)の東根という小さな村に、黒ぶし山と水しょう山という、二つの山がありました。この二つの山は、大変仲が悪いことで知られていました。けんかが始まると、地響きがしたり、強風が吹いたりして、山のふもとの村人は大迷惑していました。ある日、とうとう耐えられなくなった村人たちは、二つの山の真ん中で、いつもけんかの様子をじっと見ている、小さな山に相談することにしました。この山は、賢いことで評判だったからです。さて、その山が村人たちに提案したこととは…。
著者等紹介
花島美紀子[ハナシマミキコ]
山形県東根市生まれ。1990年代に2年間米国に滞在し、帰国後は子どもに英語を教える傍ら、米文学の研究を続け現在に至る
藤川秀之[フジカワヒデユキ]
島根県松江市生まれ。グラフィック・デザイナーとしてのキャリアを経て、1971年から児童書のイラストを手がけるようになる
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