内容説明
ギリシャのクリスマスイブが、１２月３１日だということをご存知ですか？その１２月３１日、大晦日の晩のこと、コーネリウス坊やはサンタさんがやって来るのを心待ちにしていました。ところが、やって来たサンタさんはプレゼントを持っていませんでした。一番最後になってしまったコーネリウス坊やへのプレゼントは、何も残っていなかったのです。しかしコーネリウス坊やは、喜んでサンタさんを迎え入れました。「サンタさん自身が、ぼくのクリスマスプレゼントだなんて最高だ！」二人はごちそうを食べながら、楽しくお話をしました。いままで経験したことのない素敵なクリスマスでした。
著者等紹介
かどやまゆきえ［カドヤマユキエ］
翻訳者は、北海道在住のかどやまゆきえ（門山幸恵）。当社主催による「第７回絵本翻訳コンクール（秋の部）」の本作品でみごとに優勝しました
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
10
ギリシャ発。なんとギリシャのクリスマスイブは１２月３１日の大晦日だとは初耳。そんな年越しのクリスマスの晩に起きたこと。プレゼントを忘れたサンタさんを、盛大に迎えたコーネリウスのはしゃぎっぷりは、サンタさんが気の毒なくらい。モノであるプレゼントより数奇な出会いを喜んだコーネリウス。聖夜にふさわしい晩餐会（？）。2017/12/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
読メを読んで、ギリシャのクリスマスイブが大晦日と知り図書館で借りた絵本です。コーネリウスくんはクリスマスイブにサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるのを待ちわびていました。けれどプレゼントを配るのが最後になってしまったコーネリウスくんに渡せるプレゼントをサンタクロースは持っていなかったのです。ところがコーネリウスくんは大喜びでサンタクロースを迎えました…。2024/01/06
遠い日
4
ギリシャのクリスマスイブは12月31日！大晦日に祝うのです。コーネリアスの、サンタさんを待ちわびる気持ちを打ちのめすかのような、サンタさんの忘れ物。なんとコーネリアスのプレゼントを忘れてしまったというのです。それなのに、コーネリアスはすぐに気持ちを立て直し、本物のサンタさんに会えたことを大いに喜ぶのでした。ふたりきりでいただく聖夜のごちそう。尽きない話を楽しみ、極上の思い出を作り上げました。2023/12/02
はるさく
2
だまされて、あとがきを読んで、温かい気持ちになったお話です。夢だったオチかと思いました。ギリシャのクリスマスイブが１２月３１日なんだと知って驚きです。作者さんはギリシャの方だったとは。プレゼントがもらえなくても、サンタさんとおしゃべりしたことや一緒に時間を過ごしたことの方にこんなに喜びを感じられるコーネリウスって素敵な坊やですね。特に小さな体でサンタさんをエスコートしてる姿が健気で、精一杯おもてなししようという気持ちが伝わってきました。こういう王道から外れたストーリーというのも面白いです。2018/12/17
マーシャ
2
【T図書館】コーネリアスは雪に包まれた景色の中に小さな赤い点を見つける。窓から見ていると、小さな赤い点はどんどん近づいてくる。それは赤い服を着たサンタクロースだった。でもサンタが来たのは12月31日、年が明ける一分前、しかもプレゼントは持っていなかった。でもコーネリアスは本物のサンタさんに会って、一緒に食事をしたり、お話したことが一番のプレゼントだと言う。ほのぼのとした話で絵がかわいい。さりげなくいる黒猫とか2011/09/20
