内容説明
すべては、うさぎの長旅からはじまった。今回の旅先は、王さまのおしろ。おしろのまわりには森があって、そこにふしぎな若者が住んでいた。どうしてもおしろの祭りに参加したい若者は、ついに199匹のうさぎ軍団をひきいて、仰天する王さまの前を行進。王さまは感心したものの、199というはんぱな数字が気にくわない。そこへ、作品の語り手役をつとめていたうさぎまで加わって、ばっちり200匹、ハッピーエンド。むかしばなし風だが、現代的な味もある物語だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
整列しているうさぎたちが可愛い。199ひきしかいないのにタイトル違うじゃない?というのは・・・なるほどねぇ。途中で長旅をしていたのは誰なのかが分かりますが、自然に流れるので読み終わりにアレ?と思い読み返してしまいます。2022/10/24
遠い日
15
語り手が不明のままに進む不思議なお話。お城の王さまのお祭りに参加したくてたまらない男の子を描きながら、男の子のすることを心配そうに見守る語り手。魔法使いらしきおばあさんが登場してからは、先行きが少し見える。あまり起伏のない物語なのに、勢揃いした199匹(あえて、この本ではウサギを「匹」でよんでいるようだ)の見応えがすごい。王さまの厳しいチェックが入ったときは、あわや終わりかと危ぶんだが、大丈夫。語り手のここでの登場がすとんと腑に落ちて気持ちいい。2016/01/25
ツキノ
14
王さまの祭りに参加したかった男の子。おばあさん(魔法使い?)の手助けで笛を吹いてうさぎを行進させる。でも王さまは199匹だ、ふぞろいで見苦しい!とな。語り部の旅のうさぎが合流して事なきを得るけれど、王さまが喜んだ理由が「これでわしの城は、世界中でいちばん有名になるであろう!」って。それなんだ…--暴君なの?それにしても笛を見事に作ったのは男の子自身なので、そこを伸ばしていけばいいのにw2015/09/09
ツキノ
13
【第三者が語る】(再読50)1999年6月発行。再読と気づかず再読。エイドリアン・アダムズ絵。文は夫のロンゾ・ダンダーソン。「ぼく」と語るのは誰だかわからないがヒントがちりばめられている。最後に丸く収めるのも語り手。【221】2023/11/04
ヒラP@ehon.gohon
11
長旅をしていたのが誰だったのか、途中から分かるのですが、不思議な物語です。 畑仕事をしていた若者が、どうして思い立ったようにお祭りで王様に会おうとしたのか、王様に気に入られようとして色々始めるのか、飛躍が意味不明でもあります。 199ひきのうさぎの隊列ではなぜいけないのか? この辺りの強引さも気になるのですが、王様の足の間から見た景色の斬新さに、まあ良いかもと思うことにしました。 読み聞かせには難しいですね。2016/05/09
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