内容説明
同じ状況でも、悲観的に見るか、楽観的に見るかによって、全く違って見えるものです。リリーはたいへん元気のいい女の子で、両親とおじいさんと一緒にピクニックに出かけました。しかし、そこには、さまざまなトラブルが待ちうけています。牛のふんを踏んでしまったり、お弁当をアリに食べられたり、自動車のタイヤがパンクしたり、あげくの果てには、恐ろしい牛に襲われたり、さんざんな目にあって、大人たちはもうこりごり…すっかり元気をなくして、自動車で帰ります。最後まで元気で、「またあした、ピクニックにいこうよ、ネ!」というのは、子どものリリーだけです。第1回英米出版社絵本翻訳コンクール最優秀作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
85
先日、ピクニックと称する部屋飲み会に参加した余韻で、娘が「ピクニックの絵本がいい」とご所望したので借りてきた。女の子と両親とおじいさんが、ドライブでピクニックへ。ところが、なかなか良い場所が決められなかったり、決めたと思ったらぬかるみにハマったり、アリの大群にたかられたり。極め付けは暴れ牛に追われ、ピクニックの道具が何もかもぶち壊しになるシーン。大人達はもうこりごりだが、女の子は結構楽しんでた。「また あした、ピクニックに いこうよ。ネ!?」同じ状況を悲観的に見るか楽観的に見るかの違いがよく表れた絵本。2015/11/15
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