内容説明
航海中の豪華客船クイーン・メリー号が忽然と姿を消す。偶然、難を逃れたボーイの三千夫は宇宙学者の長良川博士と共に、海底大陸とそこに高度な文明を築く海底超人の存在をつきとめる。
著者等紹介
海野十三[ウンノジュウザ]
1897年12月26日、徳島市生まれ。藩御殿医の家系。転地し神戸一中を経て、1923年に早稲田大学理工学部電気科卒業。逓信省勤務での無線研究のかたわら、科学小説や探偵小説を発表。1928年、『新青年』に掲載した『電気風呂の怪死事件』で本格的に海野十三としてデビューした。さらに、従軍作家として戦争参加し、少年向け軍事科学小説やSF小説などを数多く発表する。第二次世界大戦後は、小説だけでなく、本名佐野昌一を使い電気通信関連の入門解説書も執筆したが、1949年5月17日に病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スター
55
海野十三の昨品は、初めて読んだ。物語は大西洋を航行中のイギリスの豪華客船クイーン・メリー号が、船ごと行方不明になる。 船に乗っていた日本人の三千夫少年をはじめ、乗員と乗客の行方を描いたSF作品。1930年代に「子供の科学」という雑誌に発表された小説なので、さすがに内容は時代を感じるが、たまにはこんな本も良いなあ。2021/10/04
ぶうたん
3
戦後に書かれたジュブナイル。歴史的な意味合いを考えなければ、大人が今の時代に読む意味はほとんど無いと言って良いだろう。著者にはもっと読むべき作品がたくさんある。近く刊行される創元の作品集に期待しよう。2015/06/24