内容説明
七十歳に達して『幼少時代』を著した谷崎潤一郎は、生育地の人形町界隈を偲び、「後年の私を形成する上に計り知れない影響を与へてゐることを、見逃す訳に行かない」と述べている。劇作家として盛名を馳せた長谷川時雨も大伝馬町の生育地に愛着を抱き、あふれる懐かしさをこめて『旧聞日本橋』を上梓した。文人たちの生育地を訪ね、それぞれ体験を重ねると、かけがえのない“自分のふるさと”も見えてくる。
目次
日本橋人形町
中央区史蹟「玄冶店」碑
寄席「人形町末広跡」碑
三光稲荷神社
「パンの会」会場・三州屋跡
日本橋大伝馬町の大通り
長谷川時雨生誕の地
賀茂真淵「県居」跡
浜町河岸(現・緑道公園)
明治座〔ほか〕
著者等紹介
籠谷典子[カゴタニノリコ]
東京文学散歩研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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