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ホールデンの肖像―ペーパーバックからみるアメリカの読書文化

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784880084473
  • NDC分類 023.53
  • Cコード C0095

内容説明

ペーパーバック研究から横滑りして、ハーレクイン・ロマンスから、果てはブック・クラブ事情へ―“日本エッセイスト・クラブ賞”受賞・アメリカ文学者による縦横無尽のビブリオ評論&エッセイ。

目次

1 ペーパーバックの迷宮で(「フェスティーナ・レンティ」ということ;アメリカ人は短いのがお好き?―アメリカン・ペーパーバックにおける「削除版」考;ホールデンの肖像―表紙絵に描かれた『ライ麦畑でつかまえて』;追悼 J・D・サリンジャー)
2 恋の道化師伝説(すべてはロマンスから始まった―文学史から見たハーレクイン・ロマンス;アルファ・マンの系譜―ハーレクイン・ロマンスのヒーローたち;ハーレクイン対フェミニズム―呉越同舟のメカニズム;シークの時代―二十世紀初頭の「砂漠捕囚ロマンス」;吸血鬼を「ロマンス」する―ヴァンパイア・ロマンスtwilightについての一考察;働く娘にロマンスを―アメリカ十九世紀末の勤労少女出世譚について;ハーレクイン翻訳への遠き道のり)
3 ブッククラブ・クロニクル(アメリカを変えたブッククラブ―「ブック・オブ・ザ・マンス・クラブ」の過去・現在・未来;本を語る女たち―オプラズ・ブッククラブの隆盛とその影響)
4 二人の先生(二人のアンダスン;『S先生のこと』のこと;O先生のこと)

著者等紹介

尾崎俊介[オザキシュンスケ]
1963年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻後期博士課程単位取得。現在、愛知教育大学教授。専門はアメリカ文学・アメリカ文化。2001年4月、アメリカン・ペーパーバック出版史に関する研究で、第九回福原賞(福原記念英米文学研究助成基金研究助成部門)を受賞。2013年6月、『S先生のこと』で第六一回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

14
ホールデンは「ライ麦畑」の主人公だったのね。著者略歴などが載っていない変わった本だなぁ。お気楽ロマンス小説が好きなので読みたい本が増えて困った。2015/02/09

くさてる

10
副題の通り、アメリカの読書文化についての論考。挙げられているそれぞれのテーマが面白く、楽しく読めました。個人的にはハ―レクインロマンスに関する個所が面白かった。女性のためのハ―レクインがフェミニズムからの攻撃を受けたこと、ロマンス小説という文化について、ハ―レクイン翻訳者に挑戦!などなど。ハ―レクイン好きなら読んでみて損はないと思います。文化によって多少異なる部分はあれど、世界の多くの女性にとってのロマンスという感性の大切さ、というものについてもっと知りたいと思いました。2014/12/20

tona

7
ロマンス小説の熱心な読者なので、(ハーレクイン)ロマンスの論考目当てに。パメラをロマンス小説の祖としてハーレクインロマンス、シークもの、パラノーマルロマンスと系譜を辿って行くので読んでいて面白かったです。著者がハーレクインの翻訳家になろうとした顛末が最高に笑えました。2016/09/08

0422

2
いい。アメリカ文学についても少しわかった。2014/12/20

相馬

2
宛名入り著者サイン本(笑)。主にペーパーバックとロマンス小説とブッククラブについて纏めた本。初出はいろいろな媒体に書いたものを集めたものだが、上手く1冊に纏まっている。サリンジャーの写真のこととかも面白いが、ロマンス小説についての考察が知らないことばかりで面白い。シークとか吸血鬼小説との相性とかゴシックロマンとの関係とか。ブッククラブのことも興味深かった。でもなんと言っても一番面白いのはハーレクイン翻訳家挑戦のところ。なかなか上手いと思うのだけどね。残念でした。ハーレクイン翻訳家への道は遠い。2014/11/29

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