内容説明
母なるメコン、その河口デルタ地帯に暮らす農民たちは、激動の二十世紀をどう生きたか?ベトナム人、クメール人、華人、インド人、そしてフランス人植民者たち…。映画『ラマン』の舞台として知られるベトナム領メコンデルタの光と影―。著者30年の思いがこもるフィールド・ノートより、消えゆくフランス時代の残照を描く書き下ろしエッセイと、民衆の聞き語り集成。
目次
第1部 消えゆくフランス時代の残像(メコンデルタ西部における侵略と開拓の略史;フランス植民地期の大地主たち)
第2部 フランス時代を生きた農民の記録(新しい社会の創生―バサック川を越えた人びと;森に隠された歴史―多民族の共存)
著者等紹介
高田洋子[タカダヨウコ]
1952年(昭和27)、長崎市に生まれる。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業、同大学大学院国際関係学研究科博士課程単位取得。同大学助手をへて、横浜国立大学、千葉大学、法政大学などで非常勤講師、1990年に千葉敬愛短期大学国際教養科専任講師。97年より敬愛大学国際学部助教授、2001年より同大学教授。専攻はベトナム近代経済史、国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ろーじゃ
1
ベトナム南部のメコンデルタ地域に住むベトナム人へのレビュー。フランス植民地時代を経験した高齢の方の経験や思い出話が聞けるのは良い。2013/06/20
メルセ・ひすい
1
津田塾大国際関係Dr. 専攻ベトナム近代経済史 ★写真多い 家族の紹介 かつての宗主国フランスの残像 Dr.論文のつづき・・・1996年当時の一昔以上前のはなし。2009/04/28
ハマザキカク
0
年寄りの農民に対するインタビュー。全部細かく読んでいくのはきつい。2015/09/23
Naomi Araki
0
どんどん様変わり代替わりしていってしまうメコンデルタの貴重な記録。単位に「コン」だの「ザー」だの出てきてわかりにくい部分もあるが、あえて、現代の日本に換算せずに残しているということです。多くの政変を経てきているベトナム。実際に手を動かす労働者に真っ当な報酬が支払われる時代が来るのだろうか?と日本の現状も交えてため息をつく。2018/12/13