内容説明
一九四五年、誰もがみちを失った。そして、いまだに迷路の中を歩きつづけている。大学を退き、あらゆるものから解放され自由を手に入れた著者は、あらためてさまざまな「孤」と向き合う。みずからの境遇、病、学問…。いまようやく超えられるかもしれない。岩手の山麓を犬と歩きながら、新たな出口を求める珠玉のエッセイ集。
目次
1 秋霜の薮かげ(「焼跡派」老人と「団塊派」老人の間;朧な後ろ姿;縮むこと ほか)
2 空き地の独り言(筆を絶つことの意味;最後のエキスキュースか;大真面目な“あそび”)
3 垂氷の雫(臨終の母―デスマスクの奥に;出自;八月十五日 ほか)
著者等紹介
高沢武司[タカサワタケシ]
日本社会事業大学名誉教授。岩手県立大学名誉教授。1934年東京・田端に生まれる。1963年東京都立大学(現・首都大学東京)大学院社会科学研究科修士課程修了。1963年‐1998年日本社会事業大学の助手、講師、助教授、教授(大学院研究科長、図書館長、常務理事など)を経て現職。1998年‐2002年岩手県立大学社会福祉学部教授(学部長)。2002年‐2006年同大学院社会福祉学研究科教授(研究科長)。2006年岩手県立大学を病気のため退職。盛岡在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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