内容説明
ラテンアメリカは「政治」において敗北し、「芸術」において勝利するか!?詩人、革命家、知識人らが夢想した夢幻のコミューンのイデオロギー。近代ナショナリズムを肥大化させたメディアと踊った「言説」の群れを追う。
目次
プロローグ 「共通の場所」をめぐって
第1部 概論(ルベン・ダリーオの災禍―ラテンアメリカ主義のレトリック)
第2部 十九世紀末の諸問題とラテンアメリカ主義(とまどう放蕩息子―モデルニスモのモラルとラテンアメリカ主義;街灯、吊り橋、鉄塔―ホセ・マルティ、文化概念の生産;希望の行方―マルティからロドーへ)
第3部 一般化と変節の二十世紀(メキシコのウェルギリウス/ウェルギリウスのメキシコ―アルフォンソ・レイェスの位置)
エピローグ レイェスの息子たち
著者等紹介
柳原孝敦[ヤナギハラタカアツ]
1963年鹿児島県名瀬市(現・奄美市)出身。1995年東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在東京外国語大学准教授。スペイン語文学、思想文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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