金尾文淵堂をめぐる人びと

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  • サイズ B6判/ページ数 297,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880083339
  • NDC分類 023.067
  • Cコード C0095

内容説明

明治から大正期に良書の出版をつづけた金尾文淵堂店主、金尾種次郎と文淵堂をめぐる人びとへの考察から編集者、出版者と作家の交流を活写した出版文化史。

目次

第1章 『ふた葉』から『小天地』へ―大阪時代の著者たち
第2章 編集者往来―東京時代
第3章 『仏教大辞典』の蹉跌
第4章 原稿を求めて―徳富蘆花との二〇年
第5章 挿画考―所縁の画家たち
第6章 粋をあつめる―『畿内見物』と中沢弘光
第7章 本づくりは生のあかし―与謝野晶子

著者等紹介

石塚純一[イシズカジュンイチ]
1948年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。1971年、平凡社に入社。『世界大百科事典』編集部を経て、「イメージ・リーディング叢書」などの人文書籍の編集に携わる。1997年、平凡社退社。札幌大学文化学部教授。出版文化史研究
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感想・レビュー

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浅香山三郎

8
金尾文淵堂といふ版元の軌跡を丹念に追ふ。今に続かない出版社の歩みを、与謝野晶子・徳富蘆花との関係や、仏教大辞典出版の挫折、金尾種次郎と装丁家たちとの所縁など、豊富な材料から読み解く。実はアルスのことを知りたいと思つて、人から教へて貰つた本だつたのだが、この本自体の面白さにひかれて読んでしまつたところがある。明治文壇と版元との関係(特に蘆花)がかくも一蓮托生だつたといふことなど、黒子の立場にあつた人びとの視点から、近代文学史を取り上げる方法が新鮮だつた。2019/06/17

takao

2
ふむ2023/12/24

カコ

0
授業でなければ多分手に取らなかったであろう本。でもって、授業で扱ったが故に否が応でもじっくり考えなければならなくて、そのおかげで視野が開けた本。出版社が通常思われているよりずっと大きな影響を持っていた、というのはこの本に対する感想の定番かと思うのだけれど、そんな風に書いてしまうとこの本がつまらなく感じてしまう。これからこの本の書評を書く身として、どうやったらこの本の「熱さ」を伝えられるかというのは悩みどころ。金尾種次郎の「熱」や、その周りの人々の「熱」そしてそれを丹念に調べ上げる石塚氏の「熱」。熱い本。

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