内容説明
一九二〇年代のパリ、血を吐くようなシャンソンを歌った歌手がいた。その名は、イヴォンヌ・ジョルジュ。一八九六年ベルギーに生まれ、一九三〇年イタリアの港町ジェノバで夭折。現在残っている録音はわずか十五曲のみ。詩人ロベール・デスノスは、イヴォンヌを「海の星」と崇めた。コクトー、メーテルリンク、サティはイヴォンヌの哀切な歌声に引き寄せられ、坂口安吾はイヴォンヌの「お前がほしい」を聴いて日本初演に尽くした。イヴォンヌ・ジョルジュの魅力を語った初の本格評伝。
目次
1 イヴォンヌ・ジョルジュ伝
2 イヴォンヌ・ジョルジュ紀行
著者等紹介
篠原一郎[シノハライチロウ]
1951年生まれ
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