エヴァの時代―アウシュヴィッツを生きた少女 (増補新版)

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エヴァの時代―アウシュヴィッツを生きた少女 (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880082639
  • Cコード C0036

内容説明

アウシュヴィッツへの移送、そして解放から帰国までの戦慄と歓喜に満ちた日々を、勇気ある少女の目を通して卒直に綴った、感動のヒューマン・ドキュメント。アンネ・フランクの義姉が、40数年を経た今はじめて語る、絶滅収容所からの奇跡の生還記録。

目次

第1部 ウィーンからアムステルダムへ(避難民;アムステルダム;隠れ家 ほか)
第2部 アウシュヴィッツ・ビルケナウ(国外移送;ビルケナウ女子収容所;ミニ ほか)
第3部 帰還―ロシアを通って(ソ連兵;収容所の外へ;偵察 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

図書室のふくろう

10
ホロコーストの実態を記録した本としては「アンネの日記」が有名ですが、そのアンネと同年代の著者がホロコーストを生き抜いて解放されるまでを綴ったのが本書「エヴァの時代」です。ユダヤ人が集められ死への選別が繰り返される中、15歳未満の子供の多くがガス室に送られて収容所の中でエヴァは1番幼かったとある。まさにギリギリで生き延びる経験の繰り返し。16才という多感な年頃で過酷な経験を生き延びて来た記録は非常に貴重です。エヴァの母とアンネの父オットー氏が戦後結婚して家族となったという事実にも驚かされた。

Wisteria

9
NHKドキュメンタリーでエヴァさんを知り、この本を手に取った。アンネ・フランクの義姉という何ともインパクト大な情報は逆に邪魔。エヴァとアンネ自体には深い繋がりがないのに、どうしてもアンネがチラついてしまって。それにしても素晴らしい内容。お年を召してからの述懐なのに、15歳当時の瑞々しい感性が感じられる。ナチスドイツの行いについては改めて語るまでもなく、そんな中で家族と支え合ってひたすらに生きる事に集中している姿に感動した。エヴァの母が言うように「教育こそすべての鍵」。2016/10/23

豆大福

7
少しの違いで助かった命と助からなかった命があった。戦争は、二度と起きて欲しくない。2017/05/04

nem-nem

3
これは、想像を絶する地獄をよく耐え抜いたな、よく生き延びることができたな、という話ではない。 世界遺産になっている当地を見学し、帰ってきてから多くの本や映画に当たったわたしは、ある程度あの中で何が行われていたのか知っていた。しかし当事者によるこれだけリアルな記録を読んだのは初めてだ。同じ境遇の収容者どうしは協力しあっていたのかと思いきや、持ち物が無くなっていることが度々あったとか、解放後のソ連兵はいい人ばかりだったとか。そう、人間の善悪すべての様相がここには在るのではないか?と思えた本である。2016/06/04

hrmk

2
かの有名なアンネ・フランクの義姉ということはどうでもよく、純粋に表紙の写真に惹かれて手にした本作。もっと多くの人に読まれるべき作品だった。 やはり人間というのは「運」からは逃れられないのか。 この「運」によって人生はここまで左右されるものなのか。 考えさせられる。2020/02/15

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