内容説明
異装者(トランスヴェスタイト=服装倒錯者)、ゲイ、レズビアンの同性愛者、フェミニストの身体表現は、男/女という二極分化の性の規範をこえられるか?現代アメリカのパフォーミング・アーツを中心に、民俗芸能、シャーマニズム、映画の世界を渉猟した演劇とセクシャリティの同時代史。
目次
第1章 演劇的装置としての異装
第2章 ゲイ繚乱
第3章 フェミニズム演劇の光芒
第4章 レズ・ルネサンス
感想・レビュー
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諸々の文化における異性装の役割を主に演劇という観点から見つめた本。20世紀以降のゲイ文化やヨーロッパに言及するだけでなく、インドやインディアンなど幅広い文化、時代にまたがっている。また、この手の本には珍しくレズビアンについても多数ページが割かれており(レズビアン演劇という観点からだが)、レズビアンとフェミニズムの関係が知りたい方にはおすすめできる。冒頭の「人が真からセクシーであるためには個人が個人のまま掛け値無しで生き、互いにそれを尊重することだ」という文にはハッとした。2018/03/15