内容説明
この本は、7世紀中ごろ、渡来人二世の善那が孝徳天皇に牛乳を献上したという、牛乳飲用の草分けの故事に始まり、1934年の「雪印北海道チーズ」の発売に至る、わが国における牛乳・乳製品の生産・流通・利用の長い歴史を29のエピソードで綴ったユニークな書物です。
目次
飛鳥の昔
酪・酥・醍醐
信長・家康・武蔵
ポルトガル人の来航
平戸蘭館・英館
長崎オランダ屋敷
江戸参府旅行
安房嶺岡と徳川吉宗
長崎丸山遊女
徳川斉昭の先見
函館と下田
遣米・遣欧の使節
横浜発祥
新聞と出版
乳母いらず
武家の商売
明治初期の官営施設
エドウィン・ダン
内国勧業博覧会
牛酪・乳油・乾酪
地方の先覚者
クラークとモース
涼味礼賛
北海道のリーダーたち
トラピスト修道院
明治の文学
東京牧場とミルクホール
北海道遠浅物語
元イミテーション