出版社内容情報
《内容》 著者の診療ノートによると、4割の患者に深刻な自殺念慮が認められている。 今日、死への衝動が人の心に反復して回帰する時代となり、幼い心にさえ破壊衝動が暴発し、不気味な事件が連続している。 本書は、著者が直面した「死に憑かれた自我」に対して、先端医学と技法主義のなかで忘れ去られようとしている、医学の原点、「人間」への回帰を試みた問題作である。 《目次》 第一部 臨床編症例 フユコ/「みえないもの」─方法論的エッセイ/症例 ヒカリ第二部 理論編自殺の精神分析─フロイトの「死の欲動」論をめぐって/自殺の倫理学─「死ぬ権利」をめぐって/自殺の精神療法第三部 臨床ノート
目次
第1部 臨床編(症例 フユコ;「見えないもの」―方法論的エッセイ;症例 ヒカリ)
第2部 理論編(自殺の精神分析―フロイトの「死の欲動」論をめぐって;自殺の倫理学―「死ぬ権利」をめぐって;自殺の精神療法)
第3部 臨床ノート(「自由」について;「自殺」について;「欠如」感覚 ほか)